リズム。
独自のリズムがあったのだろう。
うちの愛犬はケージの中のトイレで用を足す時、
殆どが一発では決めれなかった。
枠からはみ出して失敗するとかでは無くて、
まさに『する』そのスタイルに入るまで時間が掛かったのだ。
まず不思議なのは、すんなりケージに入れば良いものを、ケージの入り口をスルーして部屋の突き当たりまで行きUターン。
その後また入り口を左に見ながらもスルーしてそのままラン。
廊下のストレートを軽快に流し、
またもターンして直進⇨そのままの流れで右折してケージにイン。
トイレトレーの匂いを確認し、左に旋回しながら後ろ足のみトレーに置いた状態でやっとスタンバイ。
かと思いきや後ろ足を右足から、
ワンッツー・ワンッツー・・・
そう聞こえてきそうな子気味良い足踏み。
ここが分かれ道で、上手く行く時は足踏み4回目ほどで腰をかがめて用を足す。
でも何かしらのリズムが合わないと足踏みは行進レベルまで続く事になる。
可哀想なのだが、この時の光景はとても可愛くて記憶に残っている。
どこか悪いのかと思ったが病院でも特に異常無し。
行進まで行ってもタイミングが合わないと、
気のせいか若干首をかしげながら出て来てまた助走から仕切り直すのだ。
私が見る限り足踏みの段階で位置取りは完ぺき。
あと一体何が必要なのか何度見てもそれはわから無かったが、ピッチャーがマウンドで投げる前に位置取りをするあの感覚なんだろう。
夜ウトウトしていて『タッタッタ・・』と下から愛犬の助走の音が聞こえると、
『さて何回で決めるかな??』とか、
『えっ!一回で決めた!』とか。
それを音で確認したらシートを取り替えてあげて、またお互いに眠りにつく。
ちょっとした楽しみであり、いつしか私たちの生活のリズムの一部にもなっていた。
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このシートには本当にお世話になった。
色々試したけど総合力でこれ。安心感が違います。
常に忘れず多めにストックしておきたい。